できていますか? 開業に向けての心の準備。

開業するのは先生です

開業するのは先生ご本人です。忙しい中、計画の立案や煩雑な事務作業を避けたくて、ついつい税理士や経営コンサルタント、あるいは関連業者に任せてしまいたいと思われるかもしれません。頼りになるプロにサポートしてもらうことは大切ですが、丸投げしてしまうことは避けましょう。何かあったとき、責任を負うのは先生です。また、自ら作業の中心にすわることで、これからのビジョンもより明確になります。まずは自分が開業するという自覚をもって、開業準備を進めましょう。

家族の理解と協力

一番の相談相手であり、開業する際のパートナーでもある家族、特に配偶者の理解と協力は不可欠です。細かいことであっても、話し合って計画を立て、実行していきましょう。開業後は医院経営の柱として会計や労務管理などで医院を支えていくことも多く、普段からの意思疎通を重視しましょう。

開業の目的を明確に

開業を考え始めたとき先生方がまず考えることは、「どこで開業したら患者さんが来てくれるだろうか」「どういう経営をすれば採算に乗るだろうか」ではないでしょうか?

もちろん、それは大切な要素です。しかし、それ以上に大切なのは、「開業医としてどういう医療がしたいのか」「自分の技術と経験を、地域の中でどう生かしていくのか」です。

医師として、患者さんのためにどういう医療がしたいのかについては、時間をかけてじっくり考えましょう。そして開業前から地域の他の医療機関の先生方や住民の方々に伝えていきましょう。それが開業医として生きる先生ご自身のやりがいや、信頼、評価につながっていきます。