柳診療所 院長 柳堅徳(2010/04 開業)
1、患者さんには、携帯番号を入れた名刺を渡して、休みなく色々と電話がかかってくるけれど、丁寧に話を聞くことで患者さんとのコミュニケーションがとても良く取れています。患者さんからの紹介で、新しい患者さんも増えました。
2、周りからの誘いを安請け合いせず、いろんな要件にも妥協せずに、自分のスタンスに合う地域で開業することが大切です。私は京都でゆかりのない地域で開業したので、知らない人ばかりで大変でした。
3、集患は、口コミがとても大切です。新聞やコミュニティー雑誌に広告掲載しても効果はありませんでした。でも、ホームページはとても有効です。問診票のアンケートでも、診療所を知ったきっかけはホームページという答えが一番多いです。また、ホームページをスマートフォンでも見れるように直してくれる会社もあって、とても便利です。アクセス回数も通知してくれて、年々アクセス回数は増えています。
4、開業する場所は、友人の話でもやっぱり駅前が良いです。会社帰りの患者が見込めます。ビルのオーナーの特性にも注意が必要です。
5、医療に関する知識のないコンサルタントは危険です。高額なコンサルタント料金だけが請求されて、役に立ちませんでした。薬の卸業者や医療機器メーカーは、開業後の取引が前提ですが、無料で開業の手伝いや相談にものってくれて助かりました。
6、無駄遣いはしないことです。最初から医療機器をあれもこれもと揃えずに、できるだけ運転資金に回すべきです。中古で済むものは中古で、患者が増えてから新しいものを購入するなど、最初はお金を使わないこと!
7、スタッフの人間関係には介入しない方がいいです。経験豊富な方は主張が多くて、逆に難しいです。学歴は関係なく、素直に聞いてくれる人、仲よくやれる人が一番良いです。
8、人任せにしないで、自分でやる!自分はミニ会社の社長です。困ったことがあれば、自分で解決しないと傷が広がります。自分で何でもやって、なるべく出費は抑えましょう。
9、社会の変化に柔軟に適応しながら、上手くやっていくのが良いです。自院は在宅医療に力を入れています。
10、やりすぎた医療は苦情や失敗のもとです。実力の6割ぐらいで頑張るのが大事です。