『承継開業してみて』

医療法人たつみ内科クリニック 辰巳 陽一(2018/05 開業)

 









 開業のき
っかけ

 自分の今後のライフプランを考えたり、以前から開業してみたい気持ちがあり、
ある求人広告がきっかけで開業セミナーに参加し、個別相談をしていく中で後継者を
探している医院があると聞き、承継開業が具体的に進んでいきました。開業地は勤務
していた病院周辺と近い雰囲気を感じたことも決め手となりました。

 承継医院での診療見学

 承継する1年前に診療を見学させてもらいました。患者層や院内の雰囲気などを
知るのにとても良かったです。
 承継にあたって、電子カルテなどの周辺機器に関しては、好きな機材で楽な作業
環境を整えることが大事だと思います。勤務医時代は、病棟ごとに様々な機器が設
置してあったのですが、自分に合わないもので1日作業をすると、とても疲れてい
ました。自分に合った機器を導入することで、体の負担を減らすことができます。

 承継の実際

 承継開院は、一般的には低コスト・低リスク・高生産性が見込まれると言われて
います。実際に承継してみて、前院長が引っ越しされるまでは工事作業ができずに、
開院までの1週間であわただしく準備しました。1年前から準備しても、直前に
しか決められないことが多いです。 内装や事務機器など引き継いだものをそのまま
使えるわけではありません。機器の増設、内装の改修などが必要になってきます。
自分の診療スタイルによって、必要な設備も変わってくると思います。

 院長になって「すべての責任が自分に」は辛い時もありますが、健康に気をつけて、
この機会を楽しんでください。

 開業経験からのアドバイスは「市民感覚・消費者目線」を心がけましょう。