『キホン、良かったですよ』

開業前に知人の医院を見学

　 開業を意識するようになってから、たくさんの本を買って読み込みました。開業地の
選定には約３年かかり、自分が診たい患者を想定して高速道路や駅近くの場所を選びま
した。開業前には、知人の医院を見学させてもらい、事務職員や看護師の必要人数や配
置など非常に勉強になりました。 　

コロナ禍での開業

　私は、新型コロナが猛威を振るっている中、2020年８月に開業しました。コロナの影
響で医院の工事が止まり、本当に開業できるのか不安な時期もありました。開業してか
らも受診控えでなかなか患者さんが増えませんでした。発熱外来を始めてから少しずつ
患者さんが増えてきて、その時の患者さんが今も何かあれば継続して受診してくれてい
ます。患者さんが困っている時に自分の力を貸すことができ、それが縁となっていくこ
とを感じました。

スタッフは医院に合わせた育成を

　開業すると、レセプト作成等で診療報酬に関する知識も必要になります。私は、保険
医協会が発行する『社会保険診療提要』や他社のマニュアル本等で勉強しました。診療
報酬は診療内容によって算定できる点数が決まってきます。事務職員と綿密に打ち合わ
せをしておくことでレセプト作成も楽になります。経験豊富な事務職員でなくても、医
院に合わせた事務職員を育てること。院長とスタッフがともに学んでいくが大事です。

　開業してから、自分が必要と考える医療を提供できるようになりました。患者さんにも
喜んでもらえます。
　開業して「キホン、良かったですよ」