『診療と経営は車の両輪』

医療法人ふくおかクリニック 福岡 正平(2019/10 開業)

 

 

 

 

 

 診療と経営は車の両輪

 病院での勤務医時代は、労働者としての側面が強く、診療・学会参加・医学勉強がメインでした。しかし、開業すると経営者としての側面が強くなります。例えば、院内のお金や物品の管理、税理士や銀行とのやりとり、スタッフの労務管理など数えればキリがありません。
 開業にあたって何を目指すのかを考えることが大事です。これが決まらないと開業地も決まりません。そして、今後向かうであろうクリニックの形態(①郊外地域医療型②郊外専門医療型③都市部専門医療型④医療モール)を考えましょう。

 アイデアを100個出す

 経営者としてまず行ったのは「アイデアを100個考える」ことです。例えば、キャッチフレーズや増患対策などに関することです。
 メジャーリーグで活躍している大谷翔平選手が高校1年生の時に書いた「9マスノート」が有名です。このノートは大谷選手が「プロ野球で8球団からドラフト1位指名される」と目標を立て、その目標を達成するためには何が必要なのかを書いたものです。
 自分が何を目指して開業するのか、その目標を達成するために何をすべきか。そして迷った時には「初心」に立ち返ることです。

 クリニックの理念=全員で守らなければならない法律

 開業にあたって、自分が大事にしている「思い」は最重要事項であり、憲法のようなものです。自分の行動は、この「思い」が基準になっています。次にクリニックの理念は法律だと考えています。クリニックの全員が守らなければならないものです。モットーは、法律を遂行するための条例です。当院のモットーは「お待たせしない」です。迅速な対応は、日頃からの知識の備えの実現と考えているからです。 
 クリニックの理念は、子どもの名前のようなものであり、経営指針の基となり、自分を導いてくれます。

 クリニック発展のため、診療内容の充実・発展、集患、スタッフ採用・教育などやらなければならないことが多くて大変ですが、そこを頑張るのが院長です。